鍋横大通り商店青年部長 体験談
 
 鍋横大通り商店街にまつわる偶然発見した特ダネをご紹介します。
2005年の11月末に伊東に仕事で行った折、いつも宿泊している旅館のある商店街を通り掛ると、何とそこには丸の内線、新中野駅の出入口があるでは有りませんか。
その場所は「あんじん通り商店街」といって昔から変わらない町並みの商店街なのですが、
よく見ると、やけに昔っぽい商店も回りに出現していて、
何が何だかとても不思議な光景でした。訳が分からないまま旅館に入り女将に尋ねると、
この回りで今日まで映画の撮影が行われたというのです。
なるほど、あれは全部映画のセットだった訳です。
  
 鍋横ではご存知の方も多いと思いますが、
浅田次郎さんの「メトロに乗って」という小説があり、劇団音楽座の舞台にもなりました。
今年の秋には全国公開される映画になるそうです。
昭和39年の鍋屋横丁という設定で、地下鉄の出入口は元より、今はもうない映画館「中野オデヲン座」も再現されていました。

その当時を知る人は、懐かしさでいっぱいではないでしょうか。撮影の間伊東中で評判になり、
人集めの為か、その当時の値段(1個5円)のコロッケを限定で100個用意したところ、300人以上の行列が出来たそうです。
また周辺の道路を通行止めにまでして
撮影が行われたりとか、町ぐるみでの参加で大変な騒ぎだったようです。

それにしても驚きでした。いつも仕事で行っている地方の小さな商店街で、全く関係ない筈の自分の住んでいる商店街が題材になり、映画のロケが行われていたのですから。何か因縁めいたものを感じ、居ても立っても居られなくなり、ここに紹介した次第です。また、映画のセットは撮影後直ちに取り壊されてしまいましたが、 「中野オデヲン座」だけは今も残っています(地図)。

追伸:3月末に行って見た ところ、オデヲン座の 大部分
は取り壊され、映画の看板を残すのみとなっていました。


      映画「メトロに乗って」の撮影記事
               (PDF)



 ※中野オデヲン座は現在のオデヲン中野パーキング駐車場(地図
   にありました。
                                witten by 高橋